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【米国ETF】知識ゼロからのSPYD【勉強ノート】

皆さん、こんにちは。

私は毎月インデックス投信に積立投資していますが、なまじ投資生活を送っていると、必ず出会うであろう「ETF(上場投資信託)」という投資商品があります。

インデックス投資の次の手として紹介されることもあれば、配当金生活を送るための手段、個別株よりETFを、といった様々な情報を目にし、特に米国のETFをお勧めする記事が多く見られます。

今回は、米国高配当ETFとしてバズり、コロナによってディスられてさらに目につくようになった(主観イメージ)、SPYDについて勉強していこうと思います。今後米国ETFに投資をしていく為の勉強としては良い教材なのではないかと考えています。

 

SPYDとは?

SPYDは正式名称をSPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF(SPDR Portfolio S&P 500 High Dividend ETF)といい、S&P500指数を構成する銘柄のうち、配当利回りの上位80銘柄へ均等に投資しているETFです。

配当利回りが高い銘柄に投資をしている、ということはその分投資家にも高配当が見込めることになるかと思いますが、単純にそんな甘いものでもないとは想像できます。。

ただ、「憧れの配当金生活 = 高配当」が必要(高配当は配当金生活に近づける)であることは確かなので、利回りという点だけを見れば間違った選択肢でなく、SPYDが人気になったのはそういった理由だったのだと思っています。

 

基本情報(2020/10/29時点)

それではSPYDの基本情報から見ていきましょう。正しい情報は運用会社のデータを見るべきかなと思うので、ステート・ストリート社のHPを参照しました。

ステート・ストリート社 SPYD

設定日:2015年10月21日
経費率:0.07%
配当頻度:四半期毎(3月、6月、9月、12月)
配当利回り:5.54%
基準価格:$27.47
総資産総額:$1,923.25(百万米ドル)

どの様な特徴を持つETFかは、まず上記の基本情報を確認すれば良いかと思います。

SPYDの基本情報から見て取れる特徴としては、設定日が若い・経費率が低い・配当利回りが高い(?)といったところですね。

設定されてからまだ5年ほどしか時間が立っていないため、その分情報は少ないと言えますし、その様な投資商品に人気が集まるのは流行りだった部分もあるのかな、と思う所もあります。

日本の投資信託と比べると経費率が低さには驚きますね。長期保有しても手数料負けしないことは大きなメリットになりますし、初心者にも手が出しやすい。

配当利回りについては、コロナショックにより2020年6月、9月と減配があり配当利回りは低下しています。年率換算だと高配当ETFの魅力としては激減してしまったのかなと。

SPYD基準価格のチャートを見ると、上下しながらも右上がりで進んでいましたが、コロナショックで見事なほど落ち込んでいます。良く比較対象となる他の有名なETF、VYM・HDVに比べて落ち込み方が大きく、かつ回復も鈍い、などいった特性が分かったと言われています。

 

構成銘柄から考える

次にSPYDの構成銘柄をみていきます。2020/10/29時点のSPYD構成銘柄の保有比率トップ10は以下のとおり。

ただ、SPYDは80銘柄に均等に投資するETFなので、トップ10を見てもあまり意味がないのかなと思いました。この様に均等に投資する手法は均等加重平均と呼ばれるそうです。SPYDは80銘柄の均等加重平均なので、1銘柄1.25%の保有比率になるように投資していくことになりますが、現時点でSPYDの構成銘柄は79社になっています。(選びきらなくていいんだ、、、)

保有比率を見てみると、0.86%から1.66%までとほんの少しですが差があります。均等に1.25%ずつ投資をしても、株価の上下によって保有比率は相対的に変わってしまうので、定期的にそのバランスを整理し直します。この作業をリバランスと言いますが、SPYDは年に2回(1月と7月)にリバランスを行う様です。

リバランスは具体的に何をするかというと、保有比率が高い(株価が上昇した)銘柄を売却して、保有比率が低い(株価が下落した)銘柄を購入します。上表でいうと、保有比率が高いInvesco Ltd.を売却することになります。

つまり、株価が低くあまり人気のない銘柄で配当利回りが高いものに投資をしていくことで、高配当を実現しているETFになりますね。このあたりが人によっての考え方により、好みが分かれるところだと思います。

 

業種別構成比率から考える

では、構成銘柄の業種別の保有比率はどうでしょうか。2020/10/29時点のデータは以下の通りで、「金融」「不動産」「公益事業」で50%以上を占めているので、バランスが取れた構成比率とは言えません。

構成銘柄の保有比率に差がない分、業種別構成比率はよく考えた方が良さそうです。SPYDだけを保有することは危険で、上位3業種以外の業種も購入できるETF(ETFに必ずしも限らず)を加えて、自分でバランスを整える必要があることが分かりました。

個人的には、より安定した成績を望みたいなら「生活必需品」を増やすべきですし、今後の技術発展や情勢を考えると「情報技術」や「エネルギー」の比率を上げても良いのかなと思います。

 

まとめ

今回は米国高配当ETFとして有名なSPYDについて勉強しました。

誕生からまだ日が浅いためデータが少なく、コロナショックという激動の時代を初めて経験し、ここからまた生まれ変わるETFだと感じました。

配当利回りを今後も期待し、他の投資商品も上手く組み合わるところまで考えられるのであれば、投資する価値はあるかなという気持ちです。まだまだ勉強段階なのでまずは少額で買ってみようかな。

未来は誰にも分からない!

では、また次の勉強ノートで!

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